ステンレスの溶接結果について
ファイバーレーザー溶接は母材に与える熱の範囲が局所的なため、他の溶接方法に比べると歪が少ない溶接結果になると言われております。
今回は、SLW1500を使用した際のステンレスの溶接結果と歪み具合をご紹介します。
板厚2.8mm
ワイヤー不使用 突合せ溶接
レーザーパワー:80% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度25mm/sec
スイング機能ON スイング周波数 20Hz
ワイヤー不使用 裏波溶接
レーザーパワー:100% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度8mm/sec
スイング機能ON スイング周波数 20Hz
裏波溶接はパラメータを一部変更し溶接を行いました。
また、裏面へシールドガスを当てていないため、溶接後に磨きをかけています。
ワイヤー不使用 隅肉溶接
レーザーパワー:80% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度25mm/sec
スイング機能ON スイング周波数 20Hz
ワイヤー使用 突合せ溶接
レーザーパワー:80% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度:15mm/sec
スイング機能ON スイング周波数 20Hz
ワイヤー使用 隅肉溶接
レーザーパワー:80% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度:15mm/sec
スイング機能ON スイング周波数 20Hz
板厚0.5mm
ワイヤー不使用 突合せ溶接
レーザーパワー:15% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度25mm/sec
スイング機能ON スイング周波数 20Hz
ワイヤー不使用 隅肉溶接
レーザーパワー:15% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度25mm/sec
スイング機能ON スイング周波数 20Hz
溶接後の歪み具合
今回の溶接では治具やバイスなどを使用せずに行いました。
どの溶接方法でもやや歪が出ています。バイスを使用していただくことで、より歪を抑えた溶接が可能となります。