出荷前検査について
SLW700/SLW1500/SLW2000は、出荷前に中国工場と日本工場の2拠点で検査を行なっています。主に中国工場では組み立てからレーザー発振器のエージングを含む出荷前検査を行い、日本工場では組み立て後の製品に異常が無いか、再度出荷前検査をしています。
下記では、日本工場で行なっている出荷前検査をご案内します(検査項目の一覧表をダウンロードしたい方はこちらからお願い致します)。
1.配線確認・ネジチェック・レーザー信号線末端処理
検査を実施するために電源の接続や配線の確認をします。また、ネジに緩みが無いか等も確認します。
2.チラー蛇口取り付け、チラー水入れ
約15〜20リットルの純水を入れて、動作確認を行います。
3.電源投入
電源を入れ、本体の設定内容を確認します。また、トーチから異音がないことを確認します。
4.レーザーポインタ調整
レーザーポインターの位置がノズルの中心にくるよう調整します。
5.レーザー照射/ 焦点調整
フィーダーにワイヤーを取り付け、レーザーをワイヤーに照射します。エネルギーが最も伝わる箇所である「焦点」で溶接できるよう、何度も照射を繰り返しながらノズルの位置を調整します。
6.インターロック確認
チラーの水流を止め、エラーが出ている状態ではレーザーが照射できないことを確認します。
7.レギュレーター圧力設定
圧力が0.15Mpaであることを確認します。
8.溶接検査
レーザーパワーを10%ごと上げながらレーザーを照射し、レーザーパワーに比例して出力が上がっていることを確認します。こちらの溶接結果は製品と一緒に同梱します。※検査用ノズルで行います。
9.溶接サンプル作成
T字の溶接を行います(片方はなめ付け溶接、もう片方は隅肉溶接)。溶接が問題なく可能か、トーチに異常が無いかなどを確認します。こちらの溶接サンプルは製品と一緒に同梱します。
10.連続照射安定性確認
ボタンを軽く押していても、レーザーが連続して照射できることを確認します。ボタンを 強く押さないとレーザーが途切れてしまう場合は、スイッチの再取り付けを行います。
11.エージング
一定期間電源を入れ続け、異常が発生しないか確認するエージング検査を行います。エージングは2日間行います。
12.エージング後溶接検査
溶接を行い、仕上がりがエージング前と同じであることを確認します。
13.溶接パラメータ設定
溶接パラメータに間違いがないか確認します。
14.ノズル取替
弊社の作業用ノズルからお客様用の新品ノズルに取替え、梱包作業に移ります。
15.保護レンズ確認
トーチ内の保護レンズに傷がないか確認します。
16.フィーダー出荷確認
クリーニングを行い、付属品を確認します。
17.チラー水抜き、蛇口取外し、緊急停止スイッチ押下、ACケーブルラベル、Y端子取外し
作業用に入れたチラーの水を抜き、本体や付属品を元の状態に戻します。
18.クリーニング・梱包
付属品に抜けや漏れがないか確認し、本体をクリーニングして梱包します。