安全基準について
ファイバーレーザー溶接機の取り扱いは、日本産業規格に定められた規格「レーザー製品の安全基準(JIS C6802)」に準拠することが推奨されています。この規格はレーザー機器による障害が発生することを防止する目的で策定されています。
クラス分け・安全対策について
JIS C6802ではレーザー機器の危険度に応じてクラス分けがされており、SLWシリーズは危険度の高い「クラス4」に該当します。クラス4であるSLW700/SLW1500/SLW2000/SLW2000Rは以下に示す安全対策を実施することを推奨します。
- 安全管理者の選任:レーザー機器やレーザー光線について深い知識を持つ者を管理者として専任し、障害の防止や製品の管理を徹底する
- 管理区域の設定:溶接作業場所を区画し標識などで明示する
- 保護具の着用:ファイバーレーザーに適した保護メガネ、保護手袋、長袖の服、革製エプロン、防じんマスクなど
- 点検・設備:始業点検、一定期間ごとの点検・調整を実施する
- 安全衛生教育:作業者に対する教育・訓練の実施
- 危険物の持ち込み防止:爆発物や引火性物質を溶接作業場所に持ち込まない
- 有害ガス・粉塵など:労働安全衛生法所定の措置を講じる
また、SLW700/SLW1500/SLW2000は以下に示す安全対策を講じています。
- 鍵による制御(キーコントロール)
- 導通によるレーザー照射(トーチを素材に接触させないとレーザーが照射されない仕様)
- 警告灯の取り付け
- 警告ラベルの貼付