銅の溶接結果について
ファイバーレーザー溶接は母材に与える熱の範囲が局所的なため、他の溶接方法に比べると歪が少ない溶接結果になると言われております。
今回は、SLW1500を使用した際の銅の溶接結果と歪み具合をご紹介します。
銅の溶接は他の素材と比べ、溶接難易度が高い傾向にあり、
厚い素材については十分な溶接ができない可能性があるという点にご留意くださいますようお願いいたします。
板厚1mm
ワイヤー不使用 突合せ溶接
レーザーパワー:50% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度25mm/sec
ワイヤー不使用 隅肉溶接
レーザーパワー:50% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度25mm/sec
板厚2mm
ワイヤー不使用 隅肉溶接
レーザーパワー:80% 周波数:3000Hz デューティー比100% 速度25mm/sec
溶接自体は可能でしたが、あまり強度がでない結果となりました。
溶接後の歪み具合
今回の溶接では治具やバイスなどを使用せずに行いました。
1mmの溶接では母材がテーブルと溶着してしまいました。(素材取り外しのため、角部分が曲がってしまっています)
レーザーパワーを上げて溶接を行ったため、歪みが出ています。