溶け込みの深さについて
レーザー溶接はエネルギー密度が高いため、瞬時に母材を溶かし深い溶け込みが可能です。 下記検証結果はレーザーを「点」で照射したときの結果となり、スイング機能やウォブリング機能を使用すると溶け込みは浅くなります。
SLW700による検証結果
レーザーパワー:700W 周波数:3000Hz デューティー比:100% 速度:約25mm/sec
SLW1500による検証結果
レーザーパワー:100% 周波数:3000Hz デューティー比:100% 速度:約25mm/sec
SLW2000/SLW2000Rによる検証結果
レーザーパワー:2000W 周波数:3000Hz デューティー比:100% 速度:約25mm/sec
ワイヤーを使用した場合の比較
ワイヤーを使用すると溶け込みの深さが浅くなります。
裏面の比較
厚さ2mmの鉄 レーザーパワー:80% 周波数:3000Hz デューティー比:100% 速度:約20mm/sec 溶接幅:2.4mm 使用ワイヤー:直径1.2mm
ワイヤーありの場合は裏面への溶け込みが溶接幅の両端にしかありませんが、ワイヤーなしの場合は全体的に溶け込んでいます。 ワイヤーなしと同じような結果を得るためにはレーザーパワーを上げ、溶接スピードを下げました。ただ、スパッタが多く付着しています。 レーザーパワー:100% 速度:約15mm/sec