レーザーパワー30Wと100Wの違い
LM110Cはレーザー発振機を通常(Qスイッチ30W)とMOPA型30W、MOPA型100Wの3つから選択することができます。
刻印加工について
同じくらいの仕上がりで加工した場合
レーザーパワー30Wと100Wでは加工時間に違いがあります。同じくらいの仕上がりで加工した場合、100Wの方が約3秒程加工時間が早くなります。
30W(速度500mm/s パワー50%:約8秒) 100W(速度1000mm/s パワー50%:約5秒)
同じパラメータで加工した場合
加工時のパラメータ設定が同じであれば、加工の深さ・濃さは100Wのほうがより深く、濃く加工されます。
(速度1000mm/s パワー50%)※上100W、下30W
切断加工について
レーザーパワー100Wの場合、薄い金属板の切断が可能です。
素材の厚みが0.1mm/0.2mm/0.3mm/0.5mmのとき、パラメータは下記の通りです。
※加工素材:鉄・ステンレス・アルミ
※切断データ:10mm角の四角
0.1mm | 0.2mm | 0.3mm | 0.5mm |
---|---|---|---|
速度100mm/s, パワー100%, 回数3回 |
速度100mm/s, パワー100%, 回数10回 |
速度100mm/s, パワー100%, 回数30回 |
速度100mm/s, パワー100%, 回数80回 |
0.1mmは問題なく切断が可能でした。
0.2mmでは照射だけでは切断ができず、照射後に手で軽く動かす必要がありました。
0.3mmや0.5mmですと、素材によっては加工後に強い力で押し出す必要があります。また、焦げや変色も見られました。
より速い加工やより深く濃い加工、薄板の切断加工をご希望の場合は、100Wをご検討ください。