注意事項について
HL650R/HL650のご利用にあたって、ご注意いただきたい点についてご案内します。
- 本製品を安全にお使いいただくには正しい使用方法と注意事項の理解が必要です。注意事項を読み十分に理解した方のみ操作やメンテナンスを行ってください。
- 重大な人身事故を防止するため、必ず注意事項をお守りください。
- 製品を使用する前にマニュアルを読み、使用者全員に確認してください。
- 本製品の安全な操作ならびに寿命を長くするために、定期的な点検とメンテナンスを行ってください。
- 本製品はCO2レーザーという種類のレーザーを使用しており、目に見えない光になります。この光が目に入ると失明してしまう恐れがあり、また皮膚に当たると火傷などをしてしまいます。電源を入れている間は必ず保護メガネを着用し、その場合でも絶対にレーザー光を覗き込まないでください。
- 作業場所にいる周囲の人も保護メガネを着用してください。
- ご使用に際しては、各種法令やルールを順守してお使いください。
- 不安定な場所に加工機を設置しないようにしてください。
- レーザー照射中に加工エリア内に体の一部を絶対に入れないでください(光軸調整中を含む)。
- 本製品に破損がある場合は使用しないでください。
- お子様などが本製品に近づくことがないようにしてください。
火災に関する注意事項
本製品は加工素材によっては炎が上がる場合があり火災に繋がる可能性があります。
- 加工中に炎が上がる可能性があります。加工中は本製品から絶対に離れないでください。
- 加工後に本製品から離れる際は素材や切りくず等から出火していないかよく確認してください。
- 電源を入れている間は本製品を移動してはいけません。本製品を移動する際は必ず電源オフにし、ACケーブルをコンセントから抜いてください。
- 燃えやすい素材やレーザ加工に適していない素材は加工しないでください。
- 火災の原因となるため加工ベッド上のゴミは溜まらないように定期的に取り除いてください。
- ガソリンやアルコールなど可燃性蒸気の発生源を本製品と同じ部屋に置かないでください。
- 素材によっては加工終了後高温のままになる場合があります。加工後の素材に触る際は十分注意してください。
- レーザーが素材に照射された際、小さなろうそくのような炎が上がる場合があります。レーザーが通過したあともこの炎が消えない場合には直ちに使用を中止してください。
- 本製品には火災防止のためコンプレッサーを搭載しています。粉塵が発生しやすい素材の加工を続けていると、コンプレッサーに汚れが溜まりエアーの風量が落ちてしまうため定期的なクリーニングが必要です。風量が落ちると加工中に炎が上がる可能性が高くなります。
- 本製品の近くに消火器を設置してください。機械の損傷を最小限に抑えるために二酸化炭素消火器を推奨します。
- 何か異常が発生した場合は直ちに加工機の電源を抜いて停止させてください。
電気に関する注意事項
- 本体および電源部分をぬらさないでください。
- 本製品の改造およびお客様判断での修理はしないでください。
- 本体の配線には絶対に触れないでください。
- セットアップにおいて指示があるまで絶対に電源を入れないでください。
- 電源やその他の密閉された部分は開けないでください。
- ネジやナットが緩んだ状態で稼動させないでください。
- アースを必ず接地してください。
- HL650Rの消費電力は最大3400W、HL650は最大1000Wです。延長コードを使用する場合は定格容量にご注意ください。
- 本製品のメンテナンス・クリーニングをする際は電源をオフにし必ずACケーブルをコンセントから抜いてください。
- 電源を入れている間は製品を放置しないでください。
排気に関する注意事項
- 素材によっては煙やにおいが発生する場合があります。使用中は十分に換気をし、煙やにおいが出る場合は排気ファンや集塵機をご使用ください。
- 目、鼻、喉に異常を感じたら直ちに使用を中止してください。
素材に関する注意事項
- 素材の中にはレーザー加工に適さないものもあります。一部の素材は人体に有害なガスを発生させるほか、PVC(ポリ塩化ビニル、塩ビ)などの素材は加工機本体に錆が生じて故障の原因となります。加工前に素材を必ずご確認ください。
- レーザー加工を行っても安全かどうかわからない素材は加工しないでください。
- アルマイト処理されたアルミ以外の金属は加工できません。
- 食品を加工する場合、他の素材の残留物が付着する可能性があるため、食品以外の素材を加工した場合は食品の加工をしないでください。
- レーザーが反射するため鏡の加工はしないでください。
その他
レーザー加工機はレーザーの光を3つの鏡で反射させ素材まで到達させます。この光の通り道を「光軸」と呼びますが、鏡の角度が少しでもずれてしまうと光軸がずれてしまい正常に加工できません。弊社で光軸を調整して出荷しますが輸送時の振動や加工を繰り返すことによって光軸がずれてしまう場合があるため、お客様にて光軸の調整を行っていただきます。