レーザークラスについて
レーザークラスとは
レーザー製品には安全に使用する為の安全規格「IEC 60825-1」(国際規格)が設けられており、日本ではこれに基づき、「JIS C 6802」(日本工業規格)が定められています。
この規格ではレーザーの危険レベルに準じたクラス分けがなされています。
クラス1
レーザー照射中に裸眼、あるいはルーペ・双眼鏡等の観察用光学機器を使用した観察を行っても問題のないレーザー製品。
弊社該当製品
- Etcher Laser Pro
クラス1M
レーザー照射中に裸眼での観察を行っても問題のないレーザー製品。
※ルーペ・双眼鏡等の観察用光学機器を使用すると目の障害が生じる可能性がある
クラス2
瞬間的な被ばくは問題ないものの、長時間の観察にはリスクが生じるレーザー製品。
弊社該当製品
- LM110F / LM110M
- LC950(底板がある状態)
- HL650R / HL650(オプション品の密閉板金を使用した状態)
クラス2M
裸眼であれば瞬間的な被ばくは問題ないものの、ルーペ・双眼鏡等の観察用光学機器を使用した観察には目の障害が生じる可能性があるレーザー製品。
クラス3R
レーザーの観察を行うと目の障害が生じる可能性があるが、リスクが比較的小さいレーザー製品。観察の時間が長時間になるほどリスクは大きくなる。
クラス3B
短時間の観察でも危険なレーザー製品。拡散反射光の観察は比較的安全である。
クラス4
観察・皮膚への露光、拡散反射光の観察でも危険なレーザー製品。火災の危険も発生する。
- LM110C
- LM140R
- LM110U
- LC950(底板を外した状態)
- HL650R / HL650
- SLW700
- SLW1500A
- SLW2000
- SLW-ROBOT
- FLC1500
レーザー機器のクラス別措置基準一覧表
レーザー光線は高密度のエネルギーとして素材の切断や刻印・溶接等にも利用されるものですが、レーザー光線に対する労働衛生上の配慮が十分でないと、眼障害・皮膚障害等の発生が懸念されます。
厚生労働省ではレーザーを使用する業務における障害を防止するため、「レーザー光線による障害防止対策要綱」を策定し、レーザークラス別に必要な措置を定めています。
措置内容(項目のみ) | レーザー機器のクラス | ||||||
4 | 3B | 3R | 2M 1M |
2 1 |
|||
レーザー機器管理者の選任 | ○ | ○ | ○※1 | 該当なし | |||
管理区域(標識、立入禁止) | ○ | ○ | |||||
レーザー機器 | レーザー光路 | 光路の位置 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
光路の適切な設計・遮へい | ○ | ○ | ○※1 | ||||
適切な終端 | ○ | ○ | ○※1 | ○※2 | |||
キーコントロール | ○ | ○ | |||||
緊急停止スイッチ等 | 緊急停止スイッチ | ○ | ○ | ||||
警報装置 | ○ | ○ | ○※1 | ||||
シャッター | ○ | ○ | |||||
インターロックシステム等 | ○ | ○ | |||||
放出口の表示 | ○ | ○ | ○ | ||||
作業管理・健康管理等 | 操作位置 | ○ | |||||
光学系調整時の措置 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
保護具 | 保護眼鏡 | ○ | ○ | ○※1 | |||
皮膚の露出の少ない作業衣 | ○ | ○ | |||||
難燃性素材の使用 | ○ | ||||||
点検・整備 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
安全衛生教育 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
健康管理 | 前眼部(角膜、水晶体)検査 | ○ | ○ | ○※1 | |||
眼底検査 | ○ | ||||||
その他 | 掲示 | レーザー機器管理者 | ○ | ○ | ○※1 | ||
危険性・有害性、取扱注意事項 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
レーザー機器の設置の表示 | ○ | ○ | |||||
レーザー機器の高電圧部分の表示 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
危険物の持ち込み禁止 | ○ | ○ | |||||
有害ガス、粉じん等への措置 | ○ | ○ | |||||
レーザー光線による障害の疑いのある者に対する医師の診察、処置 | ○ | ○ | ○ | ○ |
○:措置が必要なことを示します。
※1:400nm~700nmの波長域外のレーザー光線を放出するレーザー機器について措置が必要です。
※2:JIS規格 10.6に掲げるレーザー機器にあっては、レーザー光路の末端について措置が必要です。