ファイバーレーザー加工機とCNCプラズマカッターの違い
ファイバーレーザー加工機とCNCプラズマカッターは、どちらも工業製造や金属加工に使用される装置ですが、原理や使用方法において異なる点があります。
尚、弊社smartDIYsでは、高い安定性と高精度な金属切断加工ができるCNCプラズマカッター【PL950】を取り扱っておりますので、ご関心のある方はぜひ比較してご検討ください。
それでは、各装置の詳しいご説明と比較についてご覧下さい。
ファイバーレーザー加工機とは
ファイバーレーザー加工機は、光ファイバーを媒質として高出力のレーザー光を生成し、様々な素材を切断する装置です。コンパクトなものから高出力の装置まで様々な種類があります。 ファイバーレーザー加工機は、CO2やYAGレーザーと比べ、エネルギー密度が高く、より高速に加工することができます。また、焦点スポット径が小さいため、より高精度で微細な加工を一定の品質で切断することが得意です。
ファイバーレーザー加工機は、自動車産業、航空宇宙産業、金属加工業、電子機器製造、医療機器産業などの産業で広く使用されています。
CNCプラズマカッターとは
CNCプラズマカッターは、プラズマアークを使用して素材を切断する装置です。 プラズマアークは高温であり、素材の表面を溶かし、同時に高速で吹き飛ばすことで切断します。 CNCプラズマカッターは主に金属素材の切断に使用され、厚い素材や大量の切断が必要な場合に効果的です。
ファイバーレーザー加工機に比べて、CNCプラズマカッターの切断精度はやや劣る場合がありますが、特に厚板の切断ならより高速で作業が行える利点があります。
CNCプラズマカッターは、船舶産業、鉄鋼産業、建築産業などで、厚い金属素材の切断に広く用いられています。
ファイバーレーザー加工機とCNCプラズマカッターの比較
1. 切断できる素材の種類
ファイバーレーザー加工機 | CNCプラズマカッター |
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ステンレスや銅、真鍮、アルミニウム、軟鋼などの金属素材。反射率の高い金属は非対応。 | 鋼材、ステンレス鋼、アルミニウムなど、導電性のある金属素材。 |
2. 切断できる素材の厚さ
ファイバーレーザー加工機 | CNCプラズマカッター |
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1000Wの場合 ステンレス鋼‥6mm アルミ‥4mm 真鍮‥3mm 銅‥3mm ※メーカーやモデルによっては内容が異なる場合があります。 |
75AタイプのPL950の場合 鉄‥約20mm ファイバーレーザー加工機よりさらに厚い素材に対応。 |
3. 切断精度
ファイバーレーザー加工機 | CNCプラズマカッター |
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CNCプラズマカッターより、エッジがシャープに仕上がり、ほぼ二次加工の必要がない。 | ファイバーレーザー加工機と比べると、切断精度はやや低い。一般的に、数mm程度の誤差がある。また熱影響でバリやドロスが発生する。 |
4. 熱影響
ファイバーレーザー加工機 | CNCプラズマカッター |
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熱を生成するので、素材を変形させたり変色させる場合がある。 | 熱を生成するので、素材を変形させたり変色させる場合がある。ファイバーレーザー切断機より影響は大きい。 |
5. 加工速度
ファイバーレーザー加工機 | CNCプラズマカッター |
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10mm以下の薄板はCNCプラズマカッターより速く、10mm以上の厚板は遅い。 | 10mm以下の薄板はファイバーレーザー加工機より遅く、10mm以上の厚板は早い。 |
6. メンテナンス
ファイバーレーザー加工機 | CNCプラズマカッター |
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ファイバーレーザーは一般的に高寿命と言われており、定期的なクリーニングで長く使用できる。運用コストはどちらも低コストに抑えられる。 ※メーカーやモデルによっては内容が異なる場合があります。 |
主な消耗品はトーチに使用されている部品。交換が必要なパーツや部品は比較的低価格になる。運用コストはどちらも低コストに抑えられる。 |
7. 導入コスト
ファイバーレーザー加工機 | CNCプラズマカッター |
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数千万以上とCNCプラズマカッターより高価格のものが多い。 | より低コストで導入できる。PL950の場合、1,498,200円(税込)。 |
まとめ
以上、2種類の産業用加工機をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 弊社のCNCプラズマカッターである「PL950」には、厚さ約20mmまでの金属素材を高速でコスト効率よく切断できるというメリットがあります。
一方で、ファイバーレーザー加工機は、複雑な形状の加工や切断精度の高い加工が得意というメリットがあります。 どちらも運用面では管理しやすくコストも抑えられる装置なので、幅広い場面で活躍しますが、それぞれ異なる用途に特化しているため、加工する素材の種類や厚さ、必要な精度や速度によって選んでいただけると良いかと思います。
また、導入コストの面では、当社のPL950は150万円程度と大幅に価格を抑えることができます。 PL950に関する詳しい情報は製品ページでご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。