ウォータージェットカッターとCNCプラズマカッターの違い
ウォータージェットカッターとCNCプラズマカッターは、どちらも産業用の切断装置ですが、原理や使用方法において異なる点があります。
尚、弊社smartDIYsでは、高い安定性と高精度な金属切断加工ができるCNCプラズマカッター【PL950】を取り扱っておりますので、ご関心のある方はぜひ比較してご検討ください。
それでは、各装置の詳しいご説明と比較についてご覧下さい。
ウォータージェットカッターとは
ウォータージェットカッターは、高圧の水流と研磨剤(通常は砂)を使用して素材を切断する装置です。 水流は研磨剤とともに非常に高速で噴射され、素材を摩擦や研磨によって切断します。 ウォータージェットカッターは非常に高い精度で切断が可能であり、さまざまな材料(金属、プラスチック、ガラス、石など)を切断することができます。
CNCプラズマカッターとは
CNCプラズマカッターは、プラズマアークを使用して素材を切断する装置です。 プラズマアークは高温であり、素材の表面を溶かし、同時に高速で吹き飛ばすことで切断します。 CNCプラズマカッターは主に金属素材の切断に使用され、厚い素材や大量の切断が必要な場合に効果的です。
ウォータージェットカッターに比べて、CNCプラズマカッターの切断精度はやや劣る場合がありますが、高速で作業が行える利点があります。
プラズマカッターとウォータージェットの比較
1. 切断原理
ウォータージェットカッター | CNCプラズマカッター |
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高圧の水流と研磨剤を使用し、素材を切断。水流の圧力によって素材が削られるため、熱変形や歪みが発生しない。 | 高温のプラズマアークを使用し、素材を切断。プラズマアークによって素材が溶解・融解し、高速なガス流によって切断される。 |
2. 切断可能な素材
ウォータージェットカッター | CNCプラズマカッター |
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ほぼ全ての素材を切断することが可能。例えば、金属、プラスチック、ガラス、石材、食品など、硬さや厚さに関係なく切断ができる。 | 主に金属素材の切断が可能。鋼材、ステンレス鋼、アルミニウムなど、導電性のある素材を切断できる。 |
3. 切断可能な素材の厚さ
ウォータージェットカッター | CNCプラズマカッター |
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300mm未満程度(装置の種類や素材のサイズによりますが、CNCプラズマカッターより厚い素材が切断できる) | 20mm程度(PL950で鉄を切断する場合の目安) |
4. 切断精度
ウォータージェットカッター | CNCプラズマカッター |
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二次加工が不要になるほど、非常に高い切断精度。 | ウォータージェットカッターと比べると、切断精度はやや低い。一般的に、数mm程度の誤差がある。また熱影響でバリやドロスが発生する。 |
5. 熱影響
ウォータージェットカッター | CNCプラズマカッター |
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熱を生成しないため、熱影響ゾーンがない。よって、熱に敏感な素材や微細な部品の切断に適している。 | 熱を生成するので、素材を変形させたり変色させる場合がある。 |
6. メンテナンス
ウォータージェットカッター | CNCプラズマカッター |
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水を入れておくタンクや消耗品など、定期的なメンテナンスが必要。また交換部品やパーツは比較的高価格になる。 | 主な消耗品はガスのみ。交換が必要なパーツや部品は比較的低価格になる。 |
7. 導入コスト
ウォータージェットカッター | CNCプラズマカッター |
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およそ数百万〜数千万円と高価格帯が多い。 | PL950の場合、1,498,200円(税込)。 |
まとめ
以上、2種類の産業用切断機をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。 弊社のCNCプラズマカッターである「PL950」には、厚さ約20mm未満の金属素材を高速でコスト効率よく切断できるというメリットがあります。
一方で、ウォータージェットカッターは、多種多様な素材を高精度かつ熱影響なく切断することができます。車や航空機などに使用されるパーツのように、大型で厚みのある素材にも高精度な切断ができる装置として活用されています。
また、導入コストの面では、当社のPL950は150万円程度と大幅に価格を抑えることができます。 PL950に関する詳しい情報は製品ページでご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。