ここでは、加工設定パラメータの詳細について説明します。
トーチ高さ自動制御の有効/無効を設定します。 有効の場合、検出されるアーク電圧をもとにトーチの高さを微調整します。 素材の水平が確保できていない場合や、加工中に熱で反ってしまった場合などに効果を発揮します。
切断時の素材の消失幅を設定します。 付属のCAMソフトで「カーフ補正」を有効にした場合にのみ、加工経路の補正値として使用されるパラメータです。 補正した加工経路に矛盾が生じる場合はエラーとなるため、この値を小さくしてください。
プラズマ切断加工では、まず素材に穴を開けてから切断加工を行います。 このピアス穴を開ける際のトーチの高さを設定します。
ピアス穴を開けるための待機時間を設定します。
ピアス待機時間経過後、トーチが動き出す際にドロス回避時間だけこの高さを維持します。
単位は[%]で、0%(切断高さ)から100%(ピアス高さ)の間で設定できます。
ドロスが溜まりやすい厚い金属を切断する場合に、トーチがピアス穴のドロスと接触してしまうことを回避します。
概ね10mm厚以下の場合は 0% で問題ありません。
ドロス回避高さを維持する時間を設定します。
ドロスが溜まりやすい厚い金属を切断する場合に、トーチがピアス穴のドロスと接触してしまうことを回避します。
概ね10mm厚以下の場合は 0sec で問題ありません。
切断加工時の移動速度を設定します。このパラメータは主に下記の結果に影響します。
「THC有効」かつ「自動電圧オフ(詳細設定)」の場合以外に考慮されます。 加工時のトーチの高さを設定します。このパラメータは主に下記の結果に影響します。
「THC有効」かつ「自動電圧オフ(詳細設定)」の場合に考慮されます。
加工時にこの設定電圧をターゲットとしてTHCが実行されます。
設定電圧が高いほど、THCによってトーチと素材の距離を開けるように制御されます。
※ 切断高さと同様の影響があります。
主に厚めの素材を加工する際に設定します。 加工パスの終点付近が切断しきれていない場合はこの時間を増やします。