今回は、様々な小物に使われている革製品への名前の刻印について、写真とともにまとめました。
実は、合成皮革への刻印は、レーザーにとって非常に相性がよく、きれいな加工ができるのです。
黒めの素材は銀やシルバー色に加工でき、茶系の素材は、本革のようにいい焦げ目が出ます。
使用製品
モレスキン手帳への名前加工
使用したのは、「MOLESKINE」のクラシックノートブックです。
こちらにラスター加工をしました。
設定
ソフトウェアの設定と加工時間です。
- F:800 15%
- 約15分
使用した手帳でしたので盛り上がってしまった部分がありましたが、キレイに刻印することができました。
真っ黒の手帳だったので刻印しても色は出ませんでした。
ただ、陰影がついて横から見るとしっかりと彫られているのがわかります。
シックな加工を楽しみたい場合はとてもいい感じになりそうです。
クラッチバックへの模様刻印
加工条件は、F800の50%です。ベクター加工で1度のみの加工です。
サイドの模様です。少し表面が柔らかい素材でした.
そのため弱めの出力でも、メリハリのある模様が描けました。
少し焦げが出ていい感じに模様が黒くなっています。
ネイビー手帳への名前刻印
加工条件はF1000の80%です。
ベクター加工で、egg_bot hatchを用いてわざと隙間を空けた塗りつぶしを行っています。
裏面右下に、さりげなく刻印をしました。
近くで見ると少し金色のように光っているのがわかります。
革の素材によって、焦げが出たときに何色になるかが変わってきます。
黒に近いものは、シルバーかゴールドになるものが多いです。
厚めの茶色地の筆箱に名前刻印
こちらはF900の60%です
今回もベクターでハッチ加工をしました。
ただ、太めの線ではっきりと映るように調整をしました。
ハッチ間の距離をもっとも短くし、塗りつぶしにもっとも近付けました。
いかがだったでしょうか。
様々な加工条件やデータ条件のもとで加工しました。
それぞれ、異なる雰囲気を持ったものになったと思います。
どんな素材を用いるかによっても大きく変わってきます。
素材と出力の相性を研究して、自分だけの革製品を作りましょう!