Raspberry Piでソフトウェア開発
今回は、Raspberry Piでソフトウェアの開発方法を解説いたします。
WindowsパソコンにNetBeansをインストールしリモート開発機能を使用し、Raspberry Piにネットワーク経由で開発を行います。プログラミング言語はC/C++になります。
Raspberry Pi設定
Raspberry Piをネットワークに接続し、sshを有効にします。
sshはrootユーザーで「raspi-config」コマンドを実行し、「Advanced Options→SSH」をEnableに設定します。
Windows設定
Raspberry Piと同一ネットワークにWindowsパソコンを接続し、C/C++バージョンのNetBeansをインストールします。NetBeansインストール方法
Raspberry Piの登録
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NetBeansを起動し、サービスタブの「C/C++ビルド・ホスト」を右クリックします。
「新規ホストの追加」を選択します。
Raspberry Piのホスト名または、IPアドレスを入力します。
ログインは、Raspberry Piに登録しているユーザー名を入力します。
「デフォルト・ツール・コレクション」や「次の方法でプロジェクトファイルにアクセス」はデフォルトのままにしてください。
「C/C++ビルド・ホスト」に、Raspberry Piが登録されます。Cコンパイラなどの開発コマンドが自動的に設定されます。
プロジェクトの作成
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新規プロジェクトを選択し、「サンプル→C/C++」から「ようこそ」を選択します。
「プロジェクト名」や「プロジェクトの保存場所」を設定し、「ビルド・ホスト」にRaspberry Piを選択してください。
プロジェクトタブに作成したプロジェクトが登録されます。
プログラムの実行は、プロジェクトをRaspberry Piに転送し、Raspberry Pi上で実行していますが、ローカル環境での開発のように、ブレイクポイントや変数の値などの確認を行うことができます。
まとめ
Raspberry Piは、非力なため総合開発環境を実行させることは困難です。しかし、NetBeansのリモート開発機能を使用することにより、高速なWindowsパソコンでストレスなくプログラムを作成することができます。