先日、全日本模型型ホビーショーなどに出展させていただいた際、「プラ板は加工できるのか?」というお問い合わせを多数いただいたので、早速MiniやCO2で実験をしてみました。
スケールモデルなどの模型を作る際に薄いプラ板を多用すると伺ったので、今回は0.3mm厚のプラ板を中心に、グレー、白、クリアの3種類のプラ板を加工してみました。
結論として、ウェーバー社のグレー0.3mm厚のプラ板は比較的きれいに加工することができました!
グレー 0.3mm(ウェーバー)のプラ板
<加工条件>
・使用機種:FABOOL Laser Mini 1.6W
・加工方法:ベクター加工
・加工パラメーター:速さ400、パワー100%、繰り返し2回
・使用データ:弊社の加工用データ(https://smartdiys.com/sample/) の四角と鋭角、同じく弊社のサンプル用ベクターデータ、ラスターデータ、オンラインで見つけた歯車のデータ
どのデータも所要時間は1-2分ほどでした。
あまり高出力、低速度でやりすぎると、切断面が溶けて変形してきてしまうのが悩ましかったですが、
1回での切断ではなく2回に分けて加工することで、この程度までにはきれいに加工できます。
続いて、白 0.2mm(タミヤ)です。
<加工条件>
・使用機種:FABOOL Laser Mini 1.6W
・加工方法:ベクター加工
・加工パラメーター:速さ400、パワー40%、繰り返し10回
・使用データ:弊社の加工用データ(https://smartdiys.com/sample/) の四角と鋭角、同じく弊社のサンプル用ベクターデータ、ラスターデータ、オンラインで見つけた歯車のデータ
白はレーザーを反射するため、時間をかけて加工する必要がありました。
繰返し加工を10回しているため、一つのデータを加工するのに5分ほどかかりましたが、何とかこの程度までの加工は出来ました。
ただし、文字の部分など細かい箇所は少しつぶれ気味です。
ちなみに、タミヤのプラ板だけかもしれませんが、加工していると黒いススのようなものが付着しました。
最後に、クリア 0.3mm(タミヤ)です。
クリアのプラバンは、レーザーが反射するためFABOOL Laesr Miniでは加工ができませんでしたが、Smart Laser CO2ではすんなり加工できました。
<加工条件>
・使用機種:Smart Laser CO2
・加工方法:ベクター加工
・加工パラメーター:速さ600、パワー5%、繰り返し加工なし。
・使用データ:弊社の加工用データ(https://smartdiys.com/sample/) の四角と鋭角、同じく弊社のサンプル用ベクターデータ、ラスターデータ、オンラインで見つけた歯車のデータ
加工時間はどれも1分以下でしたが、やはりパワーが強いため細かい文字などは少し潰れやすくなります。
以上のような結果となりました。
おすすめはグレーの0.3mmです!