皆さんこんにちは。今回は、皆さんお待ちかねの自動プラズマカッターについてご紹介します!メール登録キャンペーンも実施しますのでぜひ最後までご覧ください。
正式名称
この加工機、今までプラズマカッターや金属切断用プラズマ加工機と呼んでいましたが、正式名称が決定しました。その名も「PL950」です。今後はPL950と呼びますので、皆さんぜひ覚えてください!
PL950とは?
一般的にプラズマカッター(プラズマ切断機)というと、写真のようにトーチと呼ばれる部分を手で持って金属を切断する加工機になります。もちろんこれでも良いのですが、手作業のため精密な切断をすることはできません。
そこで、プラズマカッターをレーザー加工機と同じような縦横に動く機構に載せることによって精密な加工を実現した加工機がPL950というわけです。
PL950は何ができるの?
金属を自動で切断したいとなるとレーザー加工機を使用するのが一般的です。ただ、金属が切断できるレーザー加工機は大型で価格も高額になってしまいます(smartDIYsのレーザー加工機は金属を切断することができません…)。誰もがそんな設備を持つことはできないため、多くの方は外注に出したりしているのではないでしょうか。
もちろん、量産の場合は専門の加工会社に依頼する方が良いと思いますが、その前段階である試作や小ロットの加工は自分たちの手で行ったほうが効率的です。
そういった時に使用していただきたいのがこのPL950になります。
PL950は金属の切断に特化した加工機です。素材にもよりますが12mm程度の金属も切断することが可能で、アイディア次第で様々なものを作ることができます。
自分たちで金属を自由に加工できるのはもちろん、外注費の削減、時間短縮などにも役に立つこと間違いなしです!
PL950の仕様・詳細
プラズマ切断の仕組み
PL950は、プラズマを用いて金属を切断する加工機です。写真の灰色の棒はトーチと呼ばれ、先端に電極がついています。この電極と素材の間にプラズマを発生させ、素材を超高熱で溶かします。また、溶かしただけだと切断できないため、溶けた部分を高圧のエアーで吹き飛ばして切断します。
加工機本体について
PL950は加工機本体といくつかの付属品で構成されています。本体は架台と軸、トーチで構成されており、中央のトーチが縦横に動くことでデータ通りに加工を行います。また、トーチと素材は一定の距離を保つ必要があるため、Z軸(トーチの高さ)を自動で調整する機能も搭載しています。
付属品について
本体以外にもいくつか付属品があります。
ウォーターベッド
ウォーターベッドに水を張り、その上に素材を置いて加工します。これは、加工時に水が素材にあたることで素材が高温になることを防ぎ、また溶けた金属くずの散らばりを防ぐといった役割があります。
電装盤
電源や基板類が搭載されています。
プラズマ電源
トーチと接続してプラズマを発生させます。
操作用PC&モニタ
PL950は操作用のPCとモニタが付属されていて、ソフトウェアが内蔵されています。このソフトウェアに加工データ(dxf形式)を読み込んで、パラメーターなどを設定し加工を行います。
その他に必要なもの
本体と付属品以外にお客様自身でご用意いただくものがあります。
エアーコンプレッサー&タンク
高圧のエアーを吹きかけるために、空気を貯めておくタンクと、貯めるためのエアーコンプレッサーが必要です。本体とセットで販売できればよかったのですが、お客様でご用意いただくほうが結果的に安いため付属していません。必要なスペックや大きさなどは後日お知らせします。
消耗品
トーチ部品
加工を続けるにしたがってトーチに使用されているいくつかの部品(カップ、リテイニングキャップ、チップ、渦巻きリング、電極など)が損傷していきます。それぞれの交換頻度は後日お知らせします。
オプション
コンソールボックス
操作用のPCとモニタを搭載したボックス、軸の位置を操作できる手動コントローラー(MPG)のセットです。
エアーフィルター
タンクと本体の間にエアーフィルターを接続することによって、素材へのゴミの付着を防ぎ、またトーチ内部の水分を除去し劣化を防ぎます。中に入っているフィルターは定期的に交換が必要です。
冷却水
ウォーターベッドに入れて使用する冷却水です。水道水でも問題はありませんが、専用の冷却水を使用することで本体のサビを軽減させることができます。
セットアップについて
PL950はお客様自身でセットアップを行っていただきます。セットアップは本体を持ち上げながら架台を取り付ける必要がありますが、本体がかなりの重量となるためフォークリフトや写真のようなエンジンクレーンなどの省力機器が必要です。
仕様
プラズマパワー | 45A |
---|---|
加工エリア | 990 × 750mm |
Z軸可動範囲 | 0-58mm |
モーションシステム | サーボモーター |
サイズ | 幅1380 × 奥行1350 × 高さ1450mm(突起物含まず) |
重量 | 400kg |
セットアップ時間 | 2時間 |
使用時温度 | 20~30度 |
推奨保管環境 | 温度:5~40度 湿度:25~50% |
消費電力 | 700W(AC100V) |
入力電源(電装盤) | AC 100V 50/60Hz |
入力電源(プラズマ電源) | AC 単相200V 50/60Hz |
標準装備 | プラズマ電源、トーチ、ウォーターベッド、専用PC(ソフトウェア内蔵)、液晶モニタ、キーボード、マウス、スパナ、六角レンチ |
オプション | コンソールボックス、エアーフィルター、冷却水 |
消耗品 | トーチ部品(カップ、リテイニングキャップ、チップ、渦巻きリング、電極)、フィルタカートリッジ |
ソフトウェア対応形式 | dxf |
使用する上での注意点
PL950は動画を見てもらえればわかるように加工中は火花が飛び散るなどするため、安全に使わないと怪我に繋がる恐れがあります。使用する上でいくつか注意する点があるのでご紹介します。
設置環境について
PL950は、プラズマ電源は単相200V、電装盤の電源は100Vを使用するため、両方の電源を安定して使用できる場所が必要です。
また、加工中に発生するガスや煙、ヒューム(金属の細かい粒子)は健康に害を及ばす可能性があります。それらを吸い込むことが無いよう、十分に換気できる場所を選んでください。
加えて、加工中は火花が発生するため、加工機の前後左右は1m以上開ける必要があります。万が一のために消火器も必要ですね。
服装について
上記にも記載しましたが、PL950は加工中にガスや煙、ヒュームが発生するため、十分な換気に加えて防じんマスクの着用を推奨します。
また、加工中は強い光(紫外線)が発生するため、遮光メガネ(溶接用)もご用意ください。
その他、切断した素材は高温になる場合があるので、厚手の手袋もあると便利です。
価格・発売時期について
最後に価格と発売時期についてです。まず価格。未だはっきりとした価格はお伝えできませんが、おそらく120万円くらいになると思います。100万円以上と高額ではありますが、金属が切断できるレーザー加工機が数千万円と考えるとかなりコストパフォーマンスが高い製品となります。
発売は2022年1月中旬、発送は1月下旬から随時開始します。
メール登録キャンペーンについて
本キャンペーンは終了しました。
PL950の発売を記念してメール登録キャンペーンを実施します。下記フォームからメールアドレスを登録いただきPL950をご購入いただいた方には消耗品セットをプレゼントいたします。ぜひ皆さんご登録をお願いします!
キャンペーン参加方法
①下記フォームにメールアドレスを入力してエントリー
②PL950を購入する(2022年1月発売予定)
③製品と同時に消耗品セットを受け取る
※登録いただいたメールアドレス宛にPL950やsmartDIYs製品の情報を送信させていただきます。登録後に確認メールが届かない場合はお問い合わせください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。2020年の夏に開発を発表しましたが、開発を進めていく中でより良いものを作りたいとの思いから開発期間が伸びてしまいました。お待たせしてしまって申し訳ございません。ただ、その分とても良い製品ができましたので、ぜひ購入をご検討ください!
近いうちに製品体験やサンプル加工の受付を開始しますので、皆さん是非お申し込みを!