こんにちは。
今回は、人気レーザーマーカーLM110Fの上位機種で新発売のLM110Mの特徴をご紹介します。
LM110Mは、 現行機のLM110Fと比較すると大きく3つの特徴があります。
- 樹脂刻印がより綺麗にできる
- カラーマーキングができる
- 細かい文字の刻印ができる
本記事では、「1. 樹脂刻印がより綺麗にできる」について実際の加工検証結果とともにご紹介したいと思います。ぜひご一読ください。
LM110Mとは?
LM110Mは、金属だけでなく、樹脂素材にも刻印ができるレーザーマーカーです。見た目はLM110Fと変わりありませんが、搭載しているレーザー発振器に違いがあります。
LM110Mでは、レーザー発振器にMOPAレーザーを採用したことで、レーザー刻印できるバリエーションが増えました。現行機のLM110Fがバージョンアップした上位機種がLM110Mだと捉えていただくと分かりやすいかもしれません。
LM110Mで樹脂刻印がより鮮明に。
LM110Mに搭載されているMOPAレーザーによって、レーザーを細かく照射することができるようになったことから、樹脂素材を傷めることなく、LM110Fに比べてより綺麗に刻印ができるようになりました。
LM110Fについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
新製品レーザーマーカー【LM110F】をご紹介!金属切断も検証してみました
白黒どっちにする?ステンレスへのマーキングの文字色を変えてみよう!LM110Fで検証しました
LM110Mの使い方
使い方はLM110Fと同様、とてもシンプルで簡単です。
LM110Mのレバーを上げ、所定の位置に加工したい樹脂素材をおきます。
付属の専用ソフトでデザインデータを読み込み、刻印したいデータの位置合わせを確認後、レバーを下ろして準備完了。
専用ソフトの「刻印」ボタンを押し、レーザー照射が終わるのを待てば刻印完成です。
LM110Mで実際に樹脂素材にレーザー刻印してみました
早速、樹脂に刻印するとどんなふうに刻印できるのかをご紹介します。
今回検証したのは、ABS樹脂のマウスとACアダプターの2種類です。
検証の際にうまくいかなかった素材やその設定についてもご紹介していきますので、ご参考ください。
今回検証に使用した素材と加工結果
ワイヤレスマウス
素材:ABS樹脂
刻印データの大きさ:20×20mm(マウスのイラスト)
パラメーター:スピード 500mm/sec パワー 50% 周波数 300KHz パルス幅 2ns
LM110Fでは刻印部分が盛り上がってしまうなどムラができてしまいましたが、LM110Mでは綺麗に刻印できました。
ACアダプター
素材:ABS樹脂
刻印データの大きさ:15×15mm(ボルトのアイコン)
パラメーター:スピード 700mm/sec パワー 100% 周波数 30KHz パルス幅 20ns
アイコンイメージの細かい部分まで綺麗に加工ができたので、くっきりとコントラストが効いた刻印に仕上がりました。
※動画は等速です
上手くいかなかった素材
ポーチ
素材:ポリウレタン
刻印データの大きさ:5×5mm
パラメータ: - (あらゆるパラメータで検証したが加工不可でした)
伝わる熱量が低いとムラができてしまい、少しずつ強めて調整を行いましたが盛り上がってしまったり燃えてしまったりしました。
まとめ
新発売の金属・樹脂専用レーザーマーカー 「LM110M」の1つ目の特徴である樹脂刻印についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
高機能を備えたLM110Mがあれば、金属はもちろん、熱影響を受けやすい樹脂素材にも、幅広く高コントラストにレーザーマーキングができますので、多様なものづくりの場面に対応することができます。
またその他にも、カラーマーキングや細かい文字刻印などのLM110Mならではの特徴についても、引き続きブログでご紹介していきますので、ぜひお楽しみにお待ちください。