皆さんこんにちは。
ファイバーレーザー溶接機【SLW1500】にはレーザーを左右に振りながら溶接を行う「スイング機能」というものが搭載されています。レーザーの直径はものすごく細く狙った位置に照射することが難しいため、スイング機能を使用してある程度の範囲に照射しながら溶接を行います。また、少しの隙間であればこの機能を使うことで溶接することが可能です。
スイングの幅(照射幅)は0〜5mmの範囲で調整可能です。今回は、このスイング機能の幅の違いを検証したのでご紹介します。
溶接結果
今回の検証では鉄の厚さ3mmを使用しました。
パラメータなど以下の設定にしています。
レーザーパワー:90% 周波数:3000Hz デューティー比:100% スイング往復回数:10Hz
ワイヤー供給速度:12mm/s 使用ワイヤー:軟鋼用1.0mm
ではいきなりですが溶接結果をご覧ください。
溶接の様子は下記動画をご覧ください。
幅1・2mm以外は、おおよそ設定したスイング幅通りのビード幅で溶接されていますね。
1・2mmが太くなってしまった原因としては、今回使用したワイヤーの直径が1.0mmと比較的太めなため、スイング幅を狭くしてもワイヤーの溶け幅が広くなってしまったかと思われます。
また、スイング幅が広くなるにつれ、余盛が低くなっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。使用するワイヤーにもよりますが、スイング幅を調整することでビード幅を調整することが可能です。ただ、製品の仕様上、脚長を長くしたり余盛を大きくすることは苦手なのでご注意ください。
ファイバーレーザー溶接機【SLW1500】の詳しい説明は製品ページをご覧ください。またSLW1500をぜひ試してみたい方は体験サービスがございますのでお気軽にお問い合わせください。