2020年08月26日

SNS映えする!赤ちゃん月齢フォト用プレート

最近、こんな感じの写真をよく見かけます。

月齢に合わせ、毎月撮影して更新される月齢記念写真。お子様の成長が見られて、SNSに共有したり、ご自身の記録用にもなる写真です。
赤ちゃんの隣に置かれたフォトジェニックな撮影アイテムは、弊社のレーザー加工機を使って製作したもので、月齢の数字の部分が替えられるように作られています。なので、翌月の撮影では数字の部分を替えるだけ。

SNSの普及に比例して高まる、“SNS映えする”撮影アイテム需要。それがオリジナルでできたらもっと差がつく!という思いつきで作った物ですが、自分の為だけでなく、世界に一つの出産祝いのギフトとしても喜ばれること間違いなしです。
また、レーザーでの加工により、正確で安定した切断ができるので、売り物に出来るほどのクオリティに仕上がります。デザイナーでなくても、アイデアひとつで新しいビジネスが始められるなんて事もあります。

どのようにこのアイテムを作ったのか、ソフトの使い方、製作のコツと合わせてご紹介していきます。

用意するもの

素材は、ホームセンターで購入した4mm厚のシナベニヤ2枚と、5.5mm厚のMDF1枚です。
もちろん全て同じ厚みの素材でも良いのですが、月と名前の部分に少しボリュームを持たせて強調したかったので、2種類の厚みを用意することにしました。
厚いシナベニヤがなかったため、異なる素材ですがMDFを購入しました。

塗装用に100円ショップで購入した工作用水性ペイントとスポンジローラー。

パステルカラーに仕上げるため、ホワイトとダークブルーを購入。混ぜて使います。
スポンジローラーはハケでも良いのですが、今回はブラシ跡をつけず、均一にペッタリと塗装したかったので、ローラーを購入しました。台所用スポンジでも代用出来ます。

小さいパーツの塗装用に、スプレータイプの塗料も使います。
吹きかけるだけで乾きも早く、仕上がりも綺麗なので愛用しています。小さいパーツを一つ一つ塗っても良いのですが、今回は時間短縮の目的でスプレーカラーで済ませます。

あとは、木工用ボンド。木材に使えるものでしたら何でもOKです。

データ作成

では、早速作り始めます。
まずはデータから作るのですが、月と雲は「加工データ」ページからダウンロードしました。もちろんアセットデータ内の月と雲でも大丈夫です。
星と円はアセットデータから、文字はテキスト作成機能から引っ張ってきます。素材から切り抜くデータを全てソフト上に集めていきましょう。

購入したベニヤのサイズは450mm×300mmだったので、土台となる円は直径290mmで作ることにしました。まずは土台用の円をセットして、その円の中にデザインが全て収まるよう、データを配置していきます。バランスを見ながら、各データのサイズを整えてください。

サイズを決めたら、素材から切り出しができるよう、円の外にデータを出してバラバラにします。アセットデータから正方形を引っ張ってきて、それをベニヤと同じ450mm×300mmに変更し、全てその枠内に収まるように各データを配置すると、素材が無駄なく使える上、位置の設定も一度で済みます。

レーザー加工機で切断

それではレーザーで加工していきます。位置確認をすると、外枠の四角を辿っていくので、それがちょうど素材の縁を辿るよう、素材をセットして下さい。

パラメーターはFABOOL Laser CO2 でスピード 1000mm/min、パワー 100%、パスは2回です。
※このパラメーターはあくまでも目安であり、お客様がお使いになる素材の状態によって左右されます

1枚目のベニヤに入りきらなかったデータを、2枚目のベニヤを使って切り出します。重ね合わせる円と、月齢の付け替え部分の土台の切り出しをします。円の上部に穴があるのは、紐を通して壁に掛けることができるようにするためです。

3枚目のMDFには月と名前のみ。

MDFの切断のパラメーターは、スピード 1000mm/min、パワー 100%、パスは6回です。
※こちらの設定も目安となります

切り出しが全て終わりました。

ペインティング

次はペインティングです。
まずはボディから塗っていきます。ホワイトとダークブルーを混ぜてパステルブルーを作りました。切断面にかなり焦げ目が付いてしまったので、そちらにもしっかり塗っていきます。100円ショップで購入した水性ペイントでしたが、よく伸びてベタつかず、すぐに乾きました。コスパがよくておすすめです。

木材をペイントすると、反ってしまうことがあります。そうなると、2枚重ねたときに綺麗に重なり合わないので、面倒かもしれませんが表裏両面塗るようにして下さい。

その他のパーツはスプレーで済ませます。ムラにならないように注意します。あまり近づけて吹きかけると、塗料が付きすぎて溜まりができてしまいます。特にMDFは吸収しにくいので、近くから吹き付けると均一に色が塗れません。少し離して、何回か吹き付けるようにして下さい。
パステルカラーのブルーにマッチするように、一度月と星にイエローを吹きかけたあと、上からホワイトを少し重ねています。

パーツ貼り付け

全て乾くのを待って、いよいよ仕上げにパーツを貼り付けていきます。全体のバランスを見ながら各パーツを配置して下さい。壁掛けにする場合は丸穴に紐を通して、最後に円2枚を貼り合わせたら出来上がりです。

安定的な量産もできるので、2回目以降はデータを保存しておけば、すぐに切断から開始できます。
色を変えて女の子用もすぐに作れました。

おわりに

今回はCO2レーザー搭載のFABOOL Laser CO2 を利用しましたが、薄い木材であればダイオードレーザーを搭載したEtcher Laser やFABOOL Laser mini でも切断が可能です。どの機種をお持ちの方も挑戦してみて下さい。(ダイオードレーザーの場合、1.6Wでの切断には大変時間がかかりますので、3.5Wをお勧めします)
厚みが欲しい場合は、薄いものを何枚か重ねるとボリュームが出ます。

人生の様々なイベントシーンを彩るレーザー加工機。手作業では叶わなかった安定性と正確さの実現により、趣味がビジネスチャンスに変わることもあります。あなたのライフパートナーとして、弊社のレーザー加工機をぜひご愛用ください。

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