皆さんこんにちは!
弊社では4種類のレーザー加工機を販売していますが、どこかで「Etcher LaserとFABOOL Laser Miniは複雑で繊細なデザインに向いている」と言うのを聞いたことがあるかもしれません。実際に他のクラフトツールとどう違うのか、どう複雑かつ繊細なデザインに向いているのか、今回ご紹介しようと思います。
デザインに関して
繊細さを表現するために皆さんによく紹介するのがこちらのパンダの切り絵です。見ると分かる様に、一本一本の紙の線は細く、簡単に切れてしまいます。パンダの黒い部分は、濃淡を付けるために非常に細かい切り出しを施しています。
他のクラフトツール
では、下記の曼荼羅模様を使って、レーザー加工機と他のクラフトツールを比べてみようと思います。
曼荼羅には色々な意味がありますが、最近では繁雑な対照的模様として挙げられたり、家のデコレーション、塗り絵等にも使われていますよね。
それではまず、カッティングプロッターで加工をしてみました。
結果から言うと失敗です。マシンの刃が複雑なデザインに追いつかず、フェルトを粉々にしてしまいました。
次にEtcher Laser 3.5Wで加工をしてみました。
この様なデザインは、Etcher LaserとFABOOL Laser Miniの強みが生かされます。刃ではなくレーザー光線で加工を行う為、素材がバラバラになってしまうこともありませんし、レーザー光線はとても細いので、小さなパーツも綺麗に切り抜くことができました。
Etcher Laser 3.5Wでの加工結果は以下の通りです。
スピード:500 パワー:100 回数:1
少しレーザーによる焦げがありますが、複雑なデザインは保たれたまま加工が完了しています。この様な焦げはパラメーターの調整によって回避できるので(またはデザインを少し大きくしても回避できます)今回の加工はレーザー加工機のほうが向いていると言えますね。
それに加え、Etcher Laserはカッティングプロッターよりずっと早く加工が終わりました。今回のデザインは、カッティングプロッターでは20分程かかりましたが、Etcher Laserは10分で完了しました。
カッティングプロッターが使えない、という訳ではなくそれぞれツールには強みと弱みがあります。素材や自分が求める加工結果によって、ツールを使い分けていきたいですね。
(比較に使ったデータは両ツールとも同じ大きさで行いました)
Etcher Laserがどれだけ複雑さに対応できるのか分かったところで、他の例を挙げてみましょう。
加工例
以下の加工は全てEtcher Laser 3.5Wで行っています。
フェルトドイリーコースター
【刻印】スピード:500 パワー:90 回数:1
【カット】スピード:500 パワー:90 回数:2
スノーフレーク(厚紙)
スピード:500 パワー:100 回数:1
ノート(刻印部表紙は中性紙)
スピード:1400 パワー:100 回数:1
おわりに
Etcher LaserとFABOOL Laser Miniがどの様に複雑・繊細なデザインに対応できるかご覧いただけたでしょうか。レーザー加工機は皆さんのものづくりを手助けできますので、ぜひ参考にしてみてください。