FABOOL Laserシリーズは海外でも多くのお客様に愛用して頂いています。今回はそんな海外の実際のお客様使用例、レビューをご紹介します。
ご紹介させて頂くお客様は、北欧風のミニマルなデザイナー家具を一点一点手作りされているカナダのデザイナー家具屋、「Oliver Apt.」さんです。
FABOOL Laser Mini 3.5Wと1m×1mの拡張フレームキットをご購入頂きました。
組み立てから、商品を製作作品にご利用頂くまでの工程に関し、Oliver Apt. デザイナーのクリス氏にインタビューをさせて頂きました。
ー 組み立て作業はどうでしたか?
ウェブサイトにマニュアルの掲載があることはとても良いアイデアだと思いましたが、取り掛かるにあたって、正直、少し見にくいかも、という第一印象を持ちました。でも、丁寧な導入ページを読み、私たちの不安は解消されました。私たちは夢中になって、高品質な必要パーツやツールを一つ一つ確認していきました。私たちはマニュアルのステップに着実に従う様に進んでいくうちに、とても簡単にわかりやすく書かれていることに気が付きました。私たちは、まず使用ツールやパーツを全て広げて出して置き、全てを鳥瞰図の様に全て見られる様にセッティングしたのですが、そうしたら4時間ほどで完成しました。
ー 装置は想像していた通りに動きましたか?
そうですね、普段組み立て式の電気機器を使わないので、まず自分で組み立てを完了させて通電させたあと、製品がちゃんと動いてくれるのを見て、とても嬉しくて安心しました。組み立てる前に期待していたのは、CNCのようなレーザー機で、もっとヘッドが軽くて動かしやすいものと思っていたのですが、実際はZ軸を手動でヘッドを固定するのが大変だと思いました。ヘッドが重いので、きちんとした位置にセットされているのか不安にもなりました。
軸を使ってレーザーヘッドが動くというのは当然わかっていましたが、実際に何回か使ってみてからわかったのは、レーザーが一体素材上のどこに照射されるのか、素材上で“ずれ”があるかないかは、実際にレーザーを照射するまでわかりません。加工するたびにリセットして毎回位置を計測する必要があるんですよね。対策としては、加工本番前にテスト素材を使い、レーザーの照射の位置が合っているかどうかを確認します。私達には、テストできるたくさんの木材があったので、位置合わせは大きな問題にはなりませんでしたが、使用前はこの事態は想定していませんでしたね。
ー 稼働中の音は気になりましたか?
いえ、とても静かで気になりません。ほとんどの音は、木材を加工する時の煙を消し飛ばすために、自分たちが使っているファンから出ています。起動の際に、CPUのファンが若干音を出しますが、そのあと静かになります。
ー Fabool Laser Miniで何を作りましたか?
家具や木材素材の物を多く作りました。特に特注のサービングボードだったり、ビールタップの持ち手、もちろん私たちの家具への刻印もしています。
ー 誰にFABOOL Laser Miniを勧めますか?
初心者向けの製品なので、レーザーカッター初心者の方にオススメです。でも、実は使いこなせるにはかなりの試行錯誤が必要です。そして必要なスキルは、Adobe Illustrator等の グラフィックソフトの使い方(*注1)、ラスターとベクターデータは何なのか、そして何のためのデータという知識が最低限必要になります(*注2)。ついでに製品を使いこなせるようになるまでの何回も使い方を試すほどの粘り強さも必要なので、完全なエントリーレベルではないかと思います。
ー これからFABOOL Laser Miniと拡張フレームキットを使って何を作成する予定ですか?
まだ具体的なアイデアは模索中ですが、私たちの多くの作品はとても大きな物が殆どですので、拡張フレームキットは必須アイテムになると思い、オーダーしました。今はまずFABOOL Laser Miniで小さいスケールの試作テストを行い、その後拡張で大きなアイテムを加工しようと思っています。
貴重なご意見、ありがとうございました。これからOliver Apt.さんがどんな家具や、オリジナルアイテムを製作されていくのか、とても楽しみです。
私たちは、この様なお客様からのご意見を開発やカスタマーサポート・サービスの向上に役立てさせて頂いております。
商品購入前に、組み立てや用途、自分にできるのか等々、不安になられているお客様もいらっしゃると思います。ぜひ、これら私たちのユーザー様の実際のご意見、ご感想を参考になさってみてください。
*注1: こちらのインタビューはFABOOLシリーズ最新ソフトウェア、SmartDIYs Creatorが海外リリースされる以前の物になります。SmartDIYs Creatorでは、テキストの編集機能が付いている他、ソフトに内臓されているアセットデータを利用することで、グラフィックソフトを利用しなくとも、加工をすることができます。(アセットデータは限られたデザインですが、随時追加しています)
*注2: ラスターとベクターデータの違いについては、弊社ブログにて詳しく記述しています。