DMM.MAKEとは?
株式会社DMM.comが運営するものづくりのためのプラットフォームです。
Makers向けのサービス内容は、
- 3Dプリント
- レーザーカッター
- UVプリント
その他としては、
- クリエイターズマーケットからの販売
- クリエイターズマーケットからの購入
- Makers向け情報発信
3Dデータさえあれば簡単に3Dプリントやレーザー加工ができ、そのデータ(製品)をDMMを通して販売や購入ができる仕組みです。個人向け3Dプリンタが低価格化になっていく一方で、購入するまでは、、、という方へはとても便利なサービスです。DMM.comが所有している3Dプリンタは1台数千万円する機種ですので、仕上がりや家庭向けでは購入が厳しいステンレスなどの金属素材やアクリル、ゴム、プラチナなどの数種類の中から素材を選べることも特徴の一つです。
1.DMM 3Dプリントをためしてみた
DMM.MAKEの中で今回試したのが3Dプリントです。クアッドコプターの本体部分をナイロン(ポリアミド)で作ってみました。
使用した3D CADは「AUTODESK 123D Design」です。とても簡単な構造ですので、複雑な部分がなく123Dで問題なく設計できました。
3D CADデータはThingiverseにアップしますのでご興味があればご覧ください。
価格:2,128円 ナイロン(ポリアミド)
その他素材の価格は以下となっておりました。
- 石膏フルカラー: 1,455円
- アクリル樹脂: 2,881円
- アクリル樹脂高精細: 3,336円
- ゴムライク: 3,147円
- ABSライク: 3,262円
- ステンレス: 7,822円
納期:
2014/06/05 データアップロード、モデルチェック、注文
2014/06/06 造形の開始
2014/06/08 発送完了
2014/06/09 到着
到着した商品はこちらです。
予定していた納期よりとても早く到着しました。数日で製品が届くのはとても素晴らしいサービスです。高精度な造形がこの価格でこの納期だと3Dプリンタは購入しなくてもいいのかもしれませんね。
2.仕上がり
実際の仕上がりサイズとの精度を比較をしてみましょう。
※素人採寸ですので誤差はご了承ください。
今回もっとも不安だったのが、モーターを取り付ける部分でした。各先端部分の4つの円形部分です。
まずは本体の軸部分は、
- 概ね+0.1mm弱
円形部分の内径は、
- -0.3mm-0.1mm
と、部分によって差が出ていました。気にしていた円形部分の誤差が大きい結果となりました。拡大写真を下記に載せます。
円形部分が楕円になっていました。一番差が大きいところで0.3mm程の差が出てしまいました。そのままでは残念ながらモーターは取り付けることが出来ないので、やすりで削ることにしました。素材がナイロンということもあり、とても簡単に削ることに成功。無事に取り付けが完了しました。
はじめての3Dプリント
今回、はじめてDMM.MAKEにて3Dプリントを体験してみたのですが、思っていたよりも納期も早く、価格も安かったイメージです。実際の誤差の確認が出来たことが一番の収穫だった気がします。設計面でも円形部分に細い溝を作るなど(誤差の調整)の改善が必要でした。
3Dプリントの登場や低価格化でより一層「モノづくり」が身近になってきたのではないでしょうか。少しでも参考にしていただければ嬉しいです。